電話回線の配線工事の費用と流れ！知っておきたい注意点
電話回線の配線工事とは屋外から電話回線を引き込み、屋内に回線を敷設する工事のことです。
店舗や事務所に電話機を設置するとき、増設するときに必要となるのが電話回線の配線工事で、作業の範囲によって費用や作業内容が異なります。工事業者などに依頼する前には、およそ相場や内容を知っておくのがいいでしょう。
そこで今回は、電話回線の配線工事の費用と流れ、知っておきたい注意点についてご紹介します。
1．電話回線の配線工事にかかる費用相場
冒頭でも紹介したように、配線工事には屋外から電話回線を引き込むものと、屋内で電話回線を敷設する工事の2種類があります。屋外はNTTが、屋内は工事業者が請け負うのでここでは両者にかかる費用相場を見ていきましょう。
NTTの配線工事にかかる費用
NTTに電話回線の配線工事を依頼すると主に3つの費用が発生します。
- 交換機工事…1,000円/回線
- 配線工事…2,000円〜5,000円/回線
- 基本工事…4,500円/人
※交換機工事はNTTの局舎内で行われる工事です。
つまり、1回線だけ依頼したとすると、7,500円〜10,500円（税別）ほどということです。
工事業者の配線工事にかかる費用
工事業者に配線工事を依頼したときの費用ですが、こちらは工事業者によって様々です。
- 派遣費 7,000円（税別）/人
- 主装置設置費 7,000円（税別）/台
- 電話機設置費 7,000円（税別）/台
- データ設定費 5,000円（税別）/件
- 回線収容費 3,000円（税別）/m
- 屋内配線費 0円（税別）/m
上記は低価格かつ高品質を売りにしている電気工事のプロ「OFFICE110」に依頼したときの費用をまとめました。NTTと同様に電話機と主装置1台ずつの最小の工事内容であれば、費用は29,000円（税別）となります。
このように電話回線の配線工事ではNTTと工事業者の合わせて2社に費用が発生するわけです。
OFFICE110の公式ページはこちら
※状況によってはNTTの工事は必要なく、工事業者のみのこともあります。
2．電話回線の配線工事の流れや作業内容
電話回線の配線工事ではNTTと工事業者の両方に費用が発生するので、当然ですが工事を依頼するには両者に問い合わせる必要があります。では、電話回線の配線工事を依頼するときの流れや作業内容をご紹介しましょう。
まずはNTTに問い合わせ
配線工事ではまず屋外から電話回線が引き込まれないと、屋内の作業に進めないのでNTTに問い合わせをします。
- Webから…Web116.jp
- 固定電話から…局番なしの116
- 携帯電話から…0120-116-000
※受付時間：午前9時から午後5時までです。
※上記の電話番号は東日本エリアのNTTの電話窓口です。
ただし、中にはNTTへの連絡まで行ってくれる工事業者もあるので、NTTを飛ばして工事業者に直接連絡するのもありです。工事業者から「NTTにはご自身で連絡して…」と言われてから連絡しても十分に間に合います。
次に工事業者に依頼
NTTに問い合わせができたあとは、屋内の配線工事を請け負ってくれる工事業者に連絡します。
- 問い合わせ
- ヒアリング（聞き取り）
- 見積もり
- 契約
- 配線工事
- 引き渡し
上記は問い合わせから工事完了までの一般的な流れで、基本的に4の契約に至るまでは費用が発生しません。なので工事業者に依頼するときは、2〜3社から見積もりをもらって費用なサービス内容を比較して決めるのがいいです。
3．電話回線の配線工事を依頼するときの注意点
電話回線の流れや作業内容をご説明してきましたが、問い合わせたあとはおよそNTTや工事業者に任せておけば大丈夫です。しかし、すべてお任せだと問題が発生することもあるので、以下の2点だけは注意するようにしましょう。
配線の位置はよく相談する
電話回線の配線工事では工事業者の営業、担当者と「配線の位置」をよく相談するようにしてください。と言うのも、配線の位置によってデスクや電話機などの配置、配線工事後の使い勝手に大きく影響するのです。
これをいわゆる「配線のデザイン」と呼ぶのですが、無駄の少ないデザインにするには3つのポイントがあります。
- デスクや電話機などの配置から決める
- 内線のグループ分けをしておく
- 今後の設備の増設もイメージする
とくに大切なのは3の今後についてで、今はよくても社員が増えたり環境が変わればベストな配線のデザインも変化していきます。ある程度余裕のあるデザインにしておくと、いざ変更するときにも手間がかからずスムーズです。
3ヶ月前には動きだすようにする
NTTと工事業者の2社が配線工事を請け負うのですが、依頼したからとすぐに対応してくれるわけではありません。
- NTT…問い合わせから2週間ほど
- 工事業者…問い合わせから1ヶ月ほど
電話回線の配線工事であれば少なくとも1ヶ月前には、配線のデザインまでしっかり決めるなら3ヶ月前には動きだせると安心です。ただ、時期によっては依頼が集中して、予約の取れないこともあるので問い合わせは早めにしておきましょう。
早めに問い合わせておけば配線のデザインもゆっくりと検討できますし、工事業者の選定もしやすくなります。
4．まとめ
電話回線の配線工事ではNTTが屋外から回線を引き込み、工事業者が屋内で回線の敷設を行います。
つまり、NTTと工事業者の2社が配線工事には関わってくることになり、費用などもそれぞれにかかることに。ただ、中にはNTTへの連絡や手続きまで行ってくれる工事業者も存在するので、そちらにすべてお願いするのもひとつの手です。
ぜひ、紹介した費用相場や流れ、注意点を参考に使い勝手のいい配線工事を進めていただければと思います。
