電話回線工事の種類ってどんなのがあるの?種類と方法を解説!

電話回線工事はオフィスにアナログ回線や光回線の申込をする時に必要になります。でも一口に工事と言ってもいろいろな種類や工事方法があります。この記事ではオフィスでの電話回線工事の種類の違いと、工事でどんな作業をしているのかを解説したいと思います。

1.電話回線工事の主な種類

電話回線工事の主な種類

電話回線工事を依頼する場合は、新設工事、移設工事、増設工事、配線設備工事、撤去工事などがあります。それぞれの特徴を以下にあげてみます。

新設工事
名前の通り新しく回線を通す作業のことです。新設工事の場合は専門の工事業者がオフィスに派遣されて電話機の接続をしたり配線の引き込み作業をしたり、PBX(主装置)の設定工事をしたりします。新設する回線の種類としては、アナログ回線、ISDN回線、ひかり回線、IP電話回線などがあります。

移設工事
オフィスが移転する場合は当然電話機なども移設することになります。新しいオフィスや会社に電話機を持っていくだけでは電話は通じません。当然電話線を新しく引きまわす必要がありますが、移設工事はそのための工事です。

増設工事
増設工事は電話回線を新たに増やしたい場合に必要となる工事です。社員が増えたり今後事業を拡大するためには既設の回線だけでは足りなくなることがありますよね。その場合には新たに回線の数を増やすことになります。

配線設備工事
移転や増設とまではいかなくても、オフィスのレイアウト変更などに伴って電話回線の取り回しを変更する必要が生じることもあります。そういう時に配線を適切に整備する作業が配線設備工事です。ちょっとしたレイアウト変更なら自分ですることも可能ですが、変更を繰り返しているうちにまとまりがなくなる事もあるので、そういう時にも必要な工事です。

撤去工事
撤去工事は読んでそのまま回線を撤去する工事です。オフィスの移転などに伴う回線の完全撤去をしたり、回線の乱れを一度整理するために撤去作業を行ったりします。

2.電話回線工事でよくある作業

ここまで見てきたように電話回線工事はシーンごとに様々な工事が必要になりますが、工事内容をさらに具体的に見てみましょう。主な作業内容としては以下のような工事内容を依頼することになります。

交換機工事
交換機とはPBX(主装置)のことです。PBXは「Private Branch Exchange(構内電話交換機)」のことで、複数の電話機に信号を流すなどオフィスの電話回線の管理役を果たします。交換機は通常NTT局内などにあるものですが、オフィスの場合は多くの電話機をつなぐために社内に設置します。

ちなみに

電話配線工事
電話配線工事とは、オフィスの利便性や将来の拡張性などを考えてどのように効率よく電話回線を配線するかを考えて行う工事です。この工事には後述する「スター配線」や「バス配線」などの取り回しが含まれます。

電話機設定
電話機設定工事は電話回線と電話機を接続する工事です。これは単純に電話線をつなぐだけの作業ではなく、留守番設定や外線転送機能など各種設定をオフィスのコンセプトに合わせて設定する作業です。

電話配線工事の配線の種類

先述の電話配線工事のやり方としては、主にスター配線とバス配線とが採用されます。それぞれの特徴は以下の通りです。

スター配線
スター配線とはメインの装置と各電話機とを接続する配線方法で、全ての電話機がそれぞれメイン装置とつながっているのが特徴です。この配線のおかげでどこかの回線に支障が出ても他が影響を受けないというメリットがあります。ただし電話機の数だけ配線が増えることになるので配線数が多くなりすぎるというデメリットもあります。

バス配線
バス配線はメイン装置と電話機とをつないだ後に、電話機と電話機とをつないでいく方式です。各電話機がメイン装置とつながっているのではなく他の電話機を介しているのが特徴です。複数の電話機をつないでいる回線が故障すると接続機器すべてが影響を受けるというデメリットがありますが、線がコンパクトに収まるというメリットもあります。

3 .まとめ

オフィスで電話回線工事を行う場合、新設の場合と移設・増設の場合などによって工事内容が変わってきます。また敷設する回線の種類によっても作業内容に違いがあります。どのような回線種類や配線方法がオフィスによってベターなのか、回線業者とよく相談して決めるようにしましょう。

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