電話回線の移設工事はどうすればいいの?よくある質問とトラブル集
電話回線の移設工事とは、店舗などを移転するとき移転先でも同様に電話回線を使えるように工事することです。
しかし、すでに何度か経験している方ならまだしも、店舗や事務所などの移転には様々な準備があり分からないことが多いと思います。電話回線の移設工事って何から始めればいいの?と困っている方もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では電話回線の移設工事の流れや日数、費用など気になるポイントを開設していきます。
また、電話回線の移設工事でよくあるトラブルにも触れていますので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。
1.電話回線の移設工事のO&A
移設工事ではすでにある電話周辺機器もまた新しい店舗や事務所に移設する必要があるため、新設工事とは手続きの流れなどが異なります。では、電話回線の移設工事によくある質問とその答えについてご紹介しましょう。
電話回線の移設工事の流れって?
電話回線の移設工事では、まず電話回線を所有している「NTT」に回線移転の申し込みをする必要があります。NTTに電話回線の移転を申し込むのは電話窓口、またはWebサービス(Web116.jp)から可能です。
- 固定電話から…局番なしの116
- 携帯電話から…0120-116-000
※受付時間:午前9時から午後5時まで(上記は東日本エリアのNTTの電話窓口)
NTTに電話回線の移転の申し込みをしたあとは、電話機や交換機など電話周辺機器の移設を工事業者に依頼します。工事業者は全国に何十社も存在しているので、2〜3社ほど比較して信頼できる工事業者に依頼しましょう。
- 問い合わせ
- ヒアリング
- 見積もり
- 契約
- 移設工事
- 引き渡し
上記は工事業者に移設工事を依頼したときの一般的な流れになります。工事業者によっては移転先の地域に対応していなかったり、依頼が集中していて工事に時間がかかったりするので問い合わせの時点で聞いてみるのがいいです。
電話番号が変更になるか調べるには?
遠方はもちろんですが、同じ市内でも電話回線の移設工事をすると電話番号が変更になることがあります。
では、どうすれば電話番号が変更になるか調べられるのかですが、電話回線の移転の申し込みでも使用したNTTの電話窓口(局番なしの116)、またはWebサービス(Web116.jp)から問い合わせができます。
電話番号が変更になるのか調べるには、店舗や事務所の移転先の詳しい住所が必要なので準備しておきましょう。
ちなみに、電話番号が変更になる場合、NTTに申し込みをしておけば変更になったことのアナウンスを流せます。顧客が変更前の番号がかけたとき「移転のため番号が変わりました。新しい番号は…」と流れるので安心です。
移設工事は何日前に申し込めばいいの?
電話回線の移設工事では、電話回線を所有するNTT、設備等を移設する工事業者に依頼することになります。
- NTT…2週間前まで
- 工事業者…1ヶ月前まで
電話回線は山奥でもない限り、どこにでも通っているものなので2週間前までにNTTに申し込みをすれば担当者が移転をしてくれます。また、工事業者は設備等の搬入や設置、設定があるので申し込みは1ヶ月前までで大丈夫です。
ただし、上記の期間はあくまで目安で、予約状況によっては希望日に添えないこともあります。希望日に間に合わなかった…という事態を避けるためにも、移転日が決まっているのなら早めに問い合わせておくのがおすすめです。
移設工事の費用はどれくらいかかるの?
電話回線の移設工事ではNTTと工事業者の両方に費用が発生します。
- NTT…2,000円〜10,000円程度
- 工事業者…規模や内容によって異なる
例えば、電話工事を行っている「OFFICE 110」では、電話機5台に主装置1台の移転工事でおよそ63,000円(税別)。工事業者によって移設工事の費用には差があるので、2〜3社ほど見積もりをとって比較するのがいいでしょう。
2.電話回線の移設工事のトラブル集
電話回線の移設工事はNTTと工事業者に依頼すれば、あとは基本的にお任せで大丈夫です。ただし、まったくトラブルが発生しないかと言われるとそうではないので、ここからは電話回線の移設工事によくあるトラブルをご紹介します。
手配が遅れて移設工事が間に合わなかった
この記事を読んでいるのですから、電話回線の移設工事の手続きを忘れるということはあまりないでしょう。しかし、NTTや工事業者に移設工事の依頼をしても、予約状況によってはどうしても希望日に添えない可能性はあります。
先ほどNTTは2週間前まで、工事業者は1ヶ月前までと紹介しましたが、移転日が決まっているのなら少しでも早めに問い合わせてください。とくに工事業者とは設備や配線の配置の打ち合わせもあるので早めがおすすめです。
設備が対応していなくて電話機を増やせなかった
電話回線の移設工事のついでに、電話機を増やしたいと考える方は多いようです。せっかく店舗や事務所を新しくするのですから、電話機を含めた設備を充実させてよりよい環境でスタートしたいと考えるのは当然でしょう。
しかし、主装置の容量や電話機の機種によっては増やせないこともあります。もしどうしても電話機を増やしたいのなら、主装置や電話機を新しく買い換える必要があり、費用もかさむので設備の容量を確認しておくのがいいです。
自身で移設しようとして機器が故障してしまった
電話回線の移設はNTTにしかできませんが、電話機を移動させるくらいは自身でも可能です。ただし、家庭で使用する電話機を引っ越しついでに移動させるのとは異なり、店舗や事務所の電話機や主装置は繊細な作りをしています。
適切な手順で外さないと故障したり、たとえ移動できたとしても一般の方ではまず設定できません。費用の節約のために自身で…と考えたくなる気持ちも分かりますが、電話回線の移設工事は最後までプロに任せるのが安心です。
3.まとめ
電話回線の移設工事では、NTTが電話回線の移転を、工事業者が電話機や主装置など電話周辺機器の移設を行います。そのため、電話回線を移設するときはNTTと工事業者の両方に依頼する必要があるわけです。
工事業者によってはNTTへの連絡も行ってくれることもあるので、少しでも手間を省きたい方は工事業者にだけ問い合わせてみるのもありです。2〜3社ほど見積もりを取ってみて、費用面で納得できるところと契約するのがいいでしょう。
電話回線をスムーズに移設工事ができるよう、ご紹介したQ&A、トラブル集を参考にしていただければと思います。