電話回線工事の手順!工事業者の前にまずNTTに問い合わせよう

電話回線工事の手順!工事業者の前にまずNTTに問い合わせよう

店舗や事務所などを新しく開設や移転したとき、忘れてはいけないのが「電話回線工事」です。

居抜き物件(以前に入っていた店舗の内装や設備が残ったままの物件)であれば電話回線も通っていて、電話工事も完了しているかもしれませんが、一般的な物件であれば電話回線工事をしないと固定電話が使えません。

しかし、いざ電話回線工事を依頼しようにも、工事がどのように進められるのか手順が分からないと思います。

そこで、今回は電話回線工事の手順と注意点についてご説明しますので、ぜひ依頼するときの参考にしてください。

1.電話回線工事までの手順

電話回線工事(通称:電話工事)とは、屋外から電話回線を引き込み、屋内に回線を通して設備を設置、設定するまでの工事のことです。では、電話回線工事を工事業者に依頼して完了するまでの手順を見ていきましょう。

工事業者に依頼する前にNTTに問い合わせ

電話回線工事の手順と聞くと、まず電話回線工事の工事業者に依頼するかと思われがちですが違います。

と言うのも、電話回線工事には大きく分けて2種類あるのです。

  1. 屋外から電話回線を引き込むための工事
  2. 屋内で回線の敷設や設備の設置をする工事

1と2は一見同じものに思われますが、実は別々の業者が請け負っています。1の屋外から電話回線を引き込むのは「NTT」が行っており、2の屋内で回線の敷設や設備の設置や設定をするのは「工事業者」です。

つまり、電話回線工事ではまずNTTに問い合わせて、物件に電話回線を引き込むことが必要となります。

ただし、物件にすでに電話回線が引き込まれているのなら、手順としては2からです。また、工事業者によってはNTTへの連絡も請け負っていることあるので、とりあえず工事業者に相談しているのもひとつの手ではあります。

工事業者に依頼してから完了までの手順

物件に電話回線が引き込まれたとして、それ以降の電話回線工事の手順を以下にまとめてみました。

  1. 問い合わせ…電話または問い合わせフォーム、メールやファックスから工事業者に連絡する
  2. ヒアリング…工事業者の営業や担当者から物件の状況、必要な設備など質問される
  3. 現場確認…工事業者の営業や担当者が物件を訪れて実際の状況を確認する
  4. 見積もり…ヒアリング、現場確認の内容を踏まえて工事業者がかかる日数や費用を算出する
  5. 契約…見積もりの内容に問題がなければ工事業者と正式に契約を結ぶ
  6. 細かな調整…工事業者の営業や担当者と工事の内容や日程を細かく詰めていく
  7. 電話回線工事…決められた内容や日程に沿って工事担当者が作業を進めていく
  8. 引き渡し…工事が完了し、内容に問題がなければ書類等にサインをして終了

上記の手順はあくまで一般的なものです。工事業者によっては現場確認がなかったり、細かな調整がされないこともあります。電話回線工事を依頼する前、できれば問い合わせやヒアリングのときにその後の流れを聞いておくといいでしょう。

2.電話回線工事の注意点

電話回線工事の手順!工事業者の前にまずNTTに問い合わせよう

電話回線工事の手順を説明してきましたが、基本的には問い合わせた後は工事業者にお任せで大丈夫です。ただし、すべてお任せだとトラブルにつながったりもするので、以下の3つの注意点については意識するようにしましょう。

2〜3社は比較する

電話回線工事において屋外の電話回線の引き込みはNTTにしか依頼できませんが、屋内の回線の敷設や設備の設置は様々な工事業者が請け負っています。当然、工事業者によってサービス内容もかかる費用も様々です。

だからこそ、電話回線工事を依頼するときには、少なくとも2〜3社、できれば5社は比較しておくことをおすすめします。何となくで選ぶと工事が雑だったり、アフターフォローが不十分だったりと後悔することもあるので要注意です。

工事の1ヶ月前には依頼する

電話回線工事の手順ですが、1の問い合わせから8の引き渡しまでおよそ1ヶ月はかかります。また、年末や年度末のように店舗や事務所の移転や開設が集中する時期、工事依頼も増える時期にはおよそ3ヶ月〜6ヶ月です。

このように電話回線工事にはどうしても時間がかかるので、物件が決まっているのなら早めに依頼しておきましょう。この日にスタートする!と決めていても、工事業者の手が空いていないと固定電話が間に合わないという事態になります。

工事作業中は立ち会う

電話回線工事でもっとも大切だと言えるのが、工事作業中はできるだけ立ち会うことです。工事作業員も人間ですからミスすることもあります。そのときに工事の不備やミスに気づければ、すぐに指摘できますし対応もしてもらえます。

しかし、工事が完了して引き渡しまで終わったあとでは、追加工事で別途費用がかかることも。良心的な工事業者であれば無償対応してくれますが、中には明らかなミスでも費用を請求されることもあるので立ち会うことが大切です。

3.まとめ

店舗や事務所の移転、開設のときには欠かせない電話回線工事の手順についてまとめてきました。

電話回線工事ではまずNTTに連絡して屋外から電話回線の引き込みをしてもらい、そのあとに工事業者に依頼して屋内の工事をしてもらうのが一般的な手順です。もちろん、すでに電話回線があるならNTTに連絡の必要はありません。

どちらにしても電話回線工事では、NTTまたは工事業者に問い合わせるところから始まるということです。

ぜひ、紹介した手順や注意点を参考にしつつ、スムーズかつトラブルがないよう電話回線工事を進めてみてくださいね。

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